岩松氏の菩提寺。応永十三年(1406)、岩松義政が鎌倉より下向した際、烏浜に上陸し、千倉庄(鹿島地方)の領主として大内から横手に移住しました。
その際、南屋形に道空院中目山阿弥陀寺を鹿島・中ノ目より移設し、同時に創建以前から鹿島地方で浄土宗名越派の布教をしていた源尊上人を開山とし迎えました。当地方の浄土宗名越派檀林の先駆であり、一時期は100人以上の修行僧がいたそうです。
国指定重要文化財である「刺繍阿弥陀名号掛幅」をはじめとする文化財が数多く遺されていることでも知られています。寛延元年(1748)作の銅鐘は、市指定有形文化財になっており、国の重要美術品に指定されている長松寺(原町区)、大聖寺(浪江町)の銅鐘と同じく、この地方を代表する鋳物師である小高郷(小高区)の大和田勘太郎の作です。
中目山岩松院 阿弥陀寺
所在地
南屋形字前畑168
宗 派
浄土宗(名越派)
ご本尊
阿弥陀如来
創 建
応永13年(1406)