天足別命は、茨木県の鹿島神宮のご祭神 武婁槌命の御子神であるので、「鹿島御子神社」と称されています。
伝説によると、天足別命が奥州平定をしながら真野郷(現在の鹿島)に着いたとき、この地を荒らしていた大六天魔王を頭とする乱臣賊徒が、真野川のほとり稚児沼にあった天足別命の仮宮を襲って放火しました。
天足別命が、鎮火の術を使って火を鎮めたとき、鹿島大神の神使である鹿が多数現れ、川から濡れた笹を口に咥えて持ってきて火が再び燃えあがらないよう備えたそうです。
この故事によって、御子神社が祀られて以来、火伏せの神事が伝承されてきました。
延喜5年(905年)醍醐天皇の時代、軍神、鎮火大神、医術の神として信徒崇敬者が多く、由緒深いことから「延喜式内社」に列せられました。
延喜式内社とは「延喜式神名帳」に名前がのっている神社で、鹿島区には鹿島御子神社と御刀神社があります。
延喜式内社 鹿島御子神社
所在地
鹿島字町199
ご祭神
天足別命 志那都比古命 志那都比売命
ご利益
病気治癒 武運長久 交通安全 邪鬼退散 防火
創 建
大同元年(806年)